UIターン転職

通常の転職で注意すべき点以外にも、UIターン転職の際に気を付けるべきことは少なくありません。
UIターン転職の情報収集や選考時に知っておくべきこととは。

UIターン転職の情報収集

UIターン転職の際の情報収集について

UIターン転職の際の情報収集について

UIターン転職で地方に移ると仕事と生活が一変します。仕事に関する情報は勿論ですが、「住宅事情」「風土文化」「子どもの学区」「地域コミュニティ」といった現地で生活していくうえで欠かせない情報をあらかじめ情報収集できれば安心です。

地域に関する情報収集の具体的手段については、新聞などのローカル媒体(地元の方に協力してもらって入手する)、地方公共団体のHP などネットでもある程度の情報は入手できますが、自分の目と足で集める「一次情報」を大事にしましょう(※ビジネスと一緒ですね)。地域特有の有益な情報はやはりローカルネットワーク内にあります。
現地で生活している家族や友人からの情報は貴重です。あらかじめ同窓会や、地域イベントなどに積極的に参加するなどして、情報のネットワーク自体を広げるとともに、生活シーンが具体的にイメージできるようになれればベスト。例えば、住宅事情一つとっても、ネットでは分からない有益な話が聞ける場合も少なくありません。

また、UIターン転職に強いリージョナルキャリアでも、転職先企業やビジネスだけではなく、地元情報を保有しています。仕事や会社の事しか聞いてはいけない、という事は全くありませんので、U ターン転職・移住について気になることがあれば何でも遠慮なく聞いてください!

UIターン転職の選考

UIターン転職の選考・面接について

UIターン転職の選考・面接について

UIターン転職の採用選考で、大きな障壁となるのが「平日に面接を受けるのが難しい」「なかなか現地に赴く事ができない」という問題です。在職中の方であれば平日に現地まで赴き、面接を受けるのは非常にハードルが高いといえます。

とはいえ、過剰にご心配いただく必要はありません。最近は、一次面接などの初期選考をスカイプやテレビ会議システムを利用して行う企業も増えてきました。また、採用担当者が首都圏に赴き、面接を組むというケースもありますので、選考プロセスに関してはエージェントにお気軽にご相談ください。

とはいえ、原則的に採用選考は、転職先にあたる現地で、なおかつ平日に実施されると思った方が良いでしょう。良い企業に出会えたと思えたら、「腹を決めて動く」というスタンスも必要です。長期的な視点に立ったアクションを心がけましょう。そのためにも重要なのは、事前の情報収集や、転職にあたって自分にとって何が重要かの軸の確認、とも言えます。自分の希望にかなう求人があれば身軽にアクションに移すためにも、応募以前の段階でのプロセスが重要、と言えるかもしれません。

UIターン転職後の給与

UIターン後の給与について

UIターン後の給与について

北海道・東北エリアにUI ターン転職後の初年度年収は、一般的に「年収=年齢×12か月」などといわれます。一般論で語れるものではありませんが、多くの場合は首都圏の時よりも給与は少なくなると考えておいた方がよさそうです。
また、いわれるほど物価が安いわけでは無いため、生活費が下がることは過度に期待しないほうが良いかもしれません。家賃支出が下がるとはいえ、灯油代などの生活費が増える事もありますし、車はほぼ必須の地域も多いため、車のローン・ガソリン代など、支出科目自体が増えてくることを想定しておきましょう。

とはいえ、年収ダウンはあくまで初年度年収。それ以降の年収については、成果を上げることで自ら掴み取る、という意気込みを持って転職に臨む事も重要です。

一方で、実家と同居(2 世帯住宅等)といった形で年収ダウン以上の経済的メリットを享受できるケースもあります。両親との同居が可能な場合は、住居費が不要になるでしょうし、同居しないにせよ、両親から育児のヘルプなどが受けられれば、「奥さんが働きやすくなる」、といった間接的なメリットも考えられます。
いずれにせよ、地方への転職と、転職前の給与との両取りは、(少なくとも転職初年度は)目指さない方が良さそうです。目先の給与条件だけではなく、給与とトレードオフで手に入れる環境(生活環境や仕事のやりがい)を勘案して意思決定をしてください。

家族の同意

家族の同意について

家族の同意について

U ターン転職を希望してリージョナルキャリアにご登録いただく方の多くが「実家や両親が心配」「家族の住みよさを考えて生活基盤を地元に置きたい」とおっしゃいます。特に30代以上の地方転職にあたっては、自らのキャリアのみならず「家族のキャリア」という観点や切なる想いを胸に、U ターン転職を検討される方がほとんどかと思います。という事は、「UIターンで何が得られるのか」「それを実現するために何を諦めるのか」を家族全員ですり合わせていく事が欠かせません。
この時、特に意識してほしいのは転職者自身が「家族のため」を隠れ蓑にしないこと。本当は、「首都圏での仕事に疲れたからスローダウンしたい」とか「いまの仕事がイヤ」と考えているだけなのに、家族を言い訳にしている場合も、少なからずあります。給与が下がる可能性も高く、環境がガラっと変わるUI ターン転職においては、ともすると仕事でくじけそうになった時に、環境を理由にしがちなもの。その際、絶対に家族を言い訳にしない、という気構え、地方転職にあたっての自責性のある意思決定が重要です。こと、環境面が前面に出がちなUIターン転職ですが、家族のキャリアと自分のキャリアにおいて、この転職がどういう意味を持つのか、よくよく検討して頂きたいと思います。もちろん、そのプロセスについてこそ、私たちエージェントの出番と考えていますので、ぜひご相談ください!

またUI ターン転職後は、地域に対する当事者意識を大事にしてください。自分の地元へのUターンであれ、配偶者の地元へのUターンであれ、以前とは全く違うコミュニティーに所属しなければならないわけですし、また、自ら率先してそのコミュニティーを作りにいかなければなりません。町内会などをはじめとした地域イベントなどにも積極的に参加しながら、自ら居場所を作りに行く姿勢が必要です。
なお、転職直後については努めて意識的に家族で協力して新生活を構築していきましょう。

既婚者の方であれば、家族(特に奥様)をひとりにしない事は重要です。転職したては仕事も忙しく、周囲の家族に気が回らなくなりがちかもしれませんが、家族へのケアを怠らないようにしたいものです。また仕事以外の、行政への諸手続きなども結構大変なもの。
家族で協力して臨みましょう。折角の新生活、どちらか一方に負担がかかると、不要なトラブルのもとになりかねません。

いずれにせよ、住む場所・仕事が見つかったとしても、自己満足だけでは寂しい移住となります。地元の人たちの輪に入り、地域のルールを教えてもらいつつ人間関係を築く必要があるとともに、それこそが、地方転職の醍醐味ともいえるでしょう。自分の住まう場所を好きになって、良い情報を周囲に発信する、そして輪を広げていける、そういった自分や家族の新しい可能性や出会いをぜひ楽しんでください。