リージョンズ株式会社

INTERVIEW 03リージョンズ×人材採用企業

目指すところが似ている同士
一緒に北海道を盛り上げていきたい。

富山 浩樹(とみやま ひろき)さん

1976年北海道札幌生まれ。札幌の大学を卒業後、日用品卸商社に入社。2007年にサッポロドラッグストアーに転じて15年に社長就任。16年8月にサツドラホールディングスを設立し現職。「地域をつなぎ、日本を未来へ。」のコンセプトのもと、店舗や地域の資産を活かして新たな課題解決型ビジネスの創造を目指している。

  • ヒリヒリとワクワク
    が原動力

  • 1人目の紹介者から
    大活躍

  • 一緒に
    コミュニティ作りを!

挑戦を続ける原動力は
ヒリヒリとワクワク

  札幌市北8条東4丁目。この地を訪れると大きな建物がある。北海道を代表する企業であるサツドラホールディングス(株)の社屋だ。2020年6月「サツドラ北8条店」が1階にオープンし、9月には本社も移転した。2階には「地域コネクティッド」というキーワードを掲げ、地域に関わるあらゆるヒト・モノ・コトをつなぎ豊かな未来を目指すオフィススペース『EZOHUB SAPPORO』があり、北海道の地域課題を解決する場所として活用されていくことを目指している。ここに同社社長の富山浩樹さんを訪ねて話をうかがった。

 富山社長が父親である先代を継いで社長になったのは2015年、38歳の時だった。その時に目指したのは社員がイキイキと働き活躍できる会社。「弊社は創業者の強烈なリーダーシップでここまで来た会社です。創業者のすごいところはたくさんあって、これだけの会社にしてバトンタッチしてくれました。ただ同時にトップダウン的な色合いも濃かった。その時はすでに多角化を始めていましたが、次のステージへと進むためにもっと多様な人材が自主的に活躍していく、そのような会社にしたいなと考えていました」。「私たちが様々な挑戦を続ける原動力には、変化しないと生き残れないというヒリヒリした危機感と、変わっていくことの楽しさや「こうなっていきたい」というワクワクした想いの両方があります」。

  そう語る富山社長は、グループの未来を担う社員の採用にも積極的に関わっている。職種による特性はあるが共通して見ているのは『人間的にどうか』ということ。「社員にもよく言いますが、私たちは『素直さ』や『前向きさ』を大切にしています。素直というのは従順と言うのではありません。自分の経験則だけで固まるのではなく、外の変化に柔軟に対応しながら前向きに取り組む姿勢です。その上でそれぞれのスキルや経験を見ています。あとは責任をもって主体的に動いてもらえるか。例えば経歴だけ見てもそれが本人の主体的な取り組みによって生み出した成果かは分かりません。チームの力なのかもしれないし、外部要因なのかもしれない。だからじっくりと話すことで、そこから浮かび上がってくることを見たいなと思っています」。

子会社で活躍する社長は…

子会社で活躍する社長は
なんと1人目の紹介者!

 リージョンズとの出会いは意外なところからだった。富山社長はサラリーマン時代を福島で送っていたが、その頃に弊社代表の高岡もリクルート福島営業所の責任者を務めていた。そして富山社長の奥様になった方が偶然にも高岡の部下だったのだ。ふたりの結婚式にも高岡は招かれている。そのようなこともあり、富山社長が札幌へ戻りグループ内にリージョナルマーケティングという共通ポイント事業やコミュニティ事業を手掛ける新会社を立ち上げる時、相談相手として頭に浮かんだのが高岡だった。「自分自身も未熟で経験もなく、スカウト人材を採用するのも初体験でした。高岡さんの存在はすごく心強かったです」と富山社長は言う。

 そこからリージョンズは数多くの人材を紹介し、今では10人以上の方がサツドラグループで活躍されている。「いまもう退職してしまいましたが、創業以来初めて採用したデザイナーもリージョンズからの紹介でした。彼女が長年活躍してくれて今に続く基礎を作ってくれました」。「何か新しいことを始めようと思ったら、社内にはない専門性や経験を持った人材が必要になりますが、そういう時にいつも相談させてもらうのがリージョンズです。ただし専門的な経験があったとしても、これからうちでやろうとしていること全てを経験したことのある人は当然世の中にはいません。新しいことに粘り強くチャレンジしてもらわないとフィットしていかない。先ほどのデザイナーもグラフィックはやっていましたが、商品と店舗をつなげて企業全体のブランディングをしていくという経験はありませんでした。それを試行錯誤しながら一緒に取り組んできました」。

 初めての商品開発担当も弊社からの紹介だった。「彼女はフライパンなどキッチンまわりの商品開発をやってきましたが、メーカーの経験があっても、小売としての商品開発はまた違うものです。チェーンストアのことも知りません。だから最初の1年2年くらいの間はすごく苦労していたと思います。それでも粘り強くやってきたおかげで、いま成果としてカタチになってきています。自分が培ってきた専門性に凝り固まるだけでなく、前向きに新しい事へと挑戦する気持ちや主体性、責任感が問われます」。「私たちがやりたいことや、どういう人がうちに合っているのかまで見てくれているので、リージョンズが紹介してくれる人材の確度はすごく高いです。例えばリージョナルマーケティング社長の渡部は、リージョンズが1人目に紹介してくれました。『スカウト人材が定着し活躍する確率は10人採用して1人いるかどうか』と言われる中で、1人目でこれだけ活躍してくれる経営層の人材を採用できたのは、いま振り返えっても奇跡的だと思います」と富山社長。彼らがいなかったらと思うとぞっとする、そんな言葉まで聞くことができた。

これまでの枠組みを超えて…

これまでの枠組みを超えて
地域の土台を作る仲間へ

 リージョンズに何か期待することはないかと聞いてみると「んん…、そうですね…」としばらく考え込んだ後、こう話してくれた。「リージョンズとは目指しているところが似ていると感じています。私はいま地域の力をあげたいとすごく考えていて、それには人が重要ですし、北海道にもっと優秀な人が来て欲しい。『えぞ財団』というコミュニティを会社と別にやっていますが、道外にも輪が広がってきていて様々なコミュニケーションが生まれています。そういうところはこれまでのリーチでは届きません。えぞ財団では『組織人から地域人へ』という言葉を掲げていますが、自分が所属する組織の範囲だけでなく、北海道という単位でもっと考えようという提案をしています。組織人の前に誰もが地域人です。もっと面で人がつながって地域全体を盛り上げてくという活動が、これからは個々人の仕事や活躍にもつながると考えています。サツドラをそのためのハブになる会社にしたいし、自分自身もそうありたいです」

 「これからの時代は、会社に所属するだけでなく副業人材として半分外から働くというパターンもありますし、様々なかたちでつながってプロジェクトを一緒に進めていく世界観になっていきます。1社だけでなく複数の企業を巻き込んで、これからの働き方を一緒に考えてみるのも面白いかもしれません。多くの経営者の方と様々な働き方を許容する受け皿を面で作っていきたいです。そうなれば北海道に来たい人の潜在的な分母が増え、採用にもつながりますし、人が新しく輝くきっかけづくりになるはずです」。いまある枠組みを超えて、地域の土台となるコミュニティ作りをリージョンズと一緒にできたら面白いと話してくれた富山社長。その期待に応えてともに北海道を盛り上げていけるように、我々も絶え間なく挑戦を続けていきたい。

富山社長の話に登場した弊社社長

高岡 幸生

1967年生。北海道大学を卒業後、㈱リクルート入社、自社採用と企業への採用コンサルティングに関わる。2008年に「人間、地方で暮らすほうがいいに決まっている!」を旗印に地方転職専門のリージョンズ株式会社を設立、翌年株式会社リージョナルスタイル設立に参加、代表取締役就任。現在25エリアに展開、日本一高品質の人材ビジネス企業ネットワークを作るのが目標。採用に関する講演は2014年以降200回を数える。

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