リージョンズ株式会社

INTERVIEW 04リージョンズ×人材採用企業

「採用で会社が劇的に変わる」
5年で100億円突破した原動力は人でした。

毛塚 武久(けづか たけひさ)さん

栃木県宇都宮市出身。大学卒業後にイギリス留学を経て、栃木銀行に入行。1995年に父が経営する明電産業株式会社に入社し、営業社員として社内トップセールスを記録する。那須塩原営業所所長・営業部長・専務取締役を経て、2008年に代表取締役社長、現在に至る。

  • M&A推進
    売上100億円達成

  • 転機は
    管理部門の採用

  • リージョンズへの
    今後の期待

M&A推進で売上100億円達成
自ら飛び込んで社員と一緒に動く

  栃木県宇都宮市。ここに創業して73年になる会社がある。近年はM&Aを積極的に進め、2016年に約68億円だった売上はわずか5年で100億円を突破。従業員も約120名から2倍以上の270名になった。その会社の名前は「明電産業株式会社」。社長の毛塚武久(けづかたけひさ)さんに躍進の理由や、100億円達成の過程でリージョンズがどのように役に立てたのかを聞いてみた。

 「私が社長になったのは2008年、40歳の時でした。100億円まではとにかくがむしゃらにやろうと取り組んできました。100億は数字としてきりがよく、大手メーカーからの見方が変わります」。達成に向けては他社に先駆けて取り組むチャレンジ精神と情熱を大切にしながら、数多くの決断と行動を繰り返してきた。その姿勢はいまも変わらない。

 「M&Aをした親会社は投資した大きなお金を早く回収したい。だから人を送って改革を進めますが、外様が来て急に暖簾を変えていこうとすると失敗します」と毛塚社長。「私が好きな言葉に『流に入って流に出る』という言葉があります。水の流れに一回入り、水と一緒に一回流れながら新しく分水していく。M&Aをした会社に対してもすぐに文化を変えるのではなく、自ら飛び込んで一緒にやってみてそれから少しずつ変えていきます」。毛塚社長はM&Aをするとまずマンツーマンで社員にヒアリングをするそうだ。その時に大切にしているのは、先に自分の心を開くこと。「プライベートも含めて自分がどういう人間かを話します。社員の目線にこちらから降りていくのが大切です」。M&Aをした会社の先代社長は叩き上げのワンマンタイプが多く、鶴の一声で何でも決める。社長が自分の声を聞いてくれるという経験がないため、毛塚社長の行動にM&A先の社員は衝撃を受けるという。

  次のような話もしてくれた。「人間は『3つの目を持ちなさい』と言われます。1つめは自分が相手を見る目。2つめは相手が自分をどう見ているかという目。そして3つめは自分と相手がどういう風にコミュニケーションを取っているのかを上から客観的に見る目。私はもがきながら社長業を続けてきて、2つめの目、3つめの目を持つように努力をしてきました。3つの目を持った形で社員と接すると『会社が変わるかもしれない』と期待が生まれます」。

転機となった管理部門の採用…

転機となった管理部門の採用
人材の活躍が会社を次のステージへ

 明電産業株式会社を担当しているのが、弊社コンサルタントの佐藤照昭だ。毛塚社長との出会いは商工会議所。2014年に青年部の全国大会が宇都宮で開かれ、その準備や当日の運営に青年部メンバーは一致団結してあたった。歴の長い毛塚社長に対して、歳の若い佐藤は「何でも教えてください」というスタンスだった。その頃、毛塚社長には悩みがあった。営業前の顧客ニーズ発掘やプレゼンテーションを専門にした画期的な新組織、戦略企画室を社内に作ろうとしていたが、どのようにしたら適切な人材を採用できるのかが分からなかった。そこで相談したのがリージョンズだった。

 佐藤に相談したところ、思いもよらない提案があった。「まず初めに管理部門を強化してはいかがですか?」。その時すでに総務と経理を兼ねてくれている部長がいたため、毛塚社長は当初乗り気ではなかったという。しかし佐藤からすると「管理部門を強化できれば、毛塚社長が経営に専念できる」と見ていた。佐藤の提案を受け入れた毛塚社長はこのように振り返る。「組織を客観的に見て『こんな人がいたら会社が変わりますよ』という提案をしてくれるのがリージョンズ。佐藤さんの提案を受け入れて余裕が生まれ、戦略企画室の構想に本格的に着手する土台を作ることができました。採用で会社が劇的に変わると気づいていない社長はたくさんいると思う。中小企業の社長は何でも自分でやってしまっています。作業着の発注に始まり、営業から回収まで。それが当たり前になっていますが、そのままでは次のステージへなかなか進めません」。

 佐藤は明電産業が次に進むための『4つめの目』としての役割を果たしたようだ。社長ですら気付いていないことを外からの視点で提案する。佐藤が初めて紹介した人は明電産業の会社基盤を強くし、その後のM&Aをスムーズに進めていく原動力ともなった。「総務は地味で何でも屋のイメージがありますが、実は会社の要。M&Aをしてつくづくそのことを実感しています。佐藤さんが紹介してくれた人材が、M&Aを成功させる立役者になってくれました」。M&Aは契約が済んだらそれで終わりではなく、その後のPMIというプロセスが重要になる。「最近M&Aをした東京の会社にも自分の右腕を送りました。そうすることで向こうは安心してくれます。こちらはまた次の右腕になれる候補を社員の中から育てていけばよい。即断即決でエースを送れるか、それが社長業として一番難しいところであり、一番の楽しみでもあります。『人材の活躍が会社を次のステージに進ませる』ということを実感しています。

経営に「人」が何よりも大事だから…

経営に「人」が何よりも大事だから
今後のリージョンズに期待すること

 佐藤はこれまで15名以上の人材を明電産業に紹介してきた。そのなかには毛塚社長が思い描いていた戦略企画室の立ち上げを担った社員も含まれている。そんな佐藤のことを毛塚社長は「成長に欠かせないビジネスパートナー」だと言う。一業者ではなく重要なステークホルダーだと。佐藤はこまめに連絡をくれ、常に会社の動向を把握しようとしてくれるから頼りがいがあるそうだ。付き合いも8年になり話も早い。「佐藤さんが紹介してくれる人材はクオリティが高いです。人を見極めて紹介してくれる。ただ登録があったからと紹介するのとは全く異なります。事前にしっかりヒアリングをして、能力や志向、ポテンシャルを分かった上で提案してくれる。だから戦力になる。これは決して当たり前のことではなく、紹介会社としてのリージョンズの良さは、他に何社かと付き合ってみないと分からないのではないでしょうか」。「知り合いの社長から『太陽光発電を導入したいから、相談させてもらえないか』と要望をいただいた時はうちのエースを行かせます。すると『毛塚さん幸せだね、あんな営業マンがいて』と言ってくれる。これは本当に嬉しく社長冥利に尽きます。財務も経理も総務も営業も技術も、そういう社員をいかに周りに揃えるか。私の構想を推進していくうえでは何より『人』が大事ですが、リージョンズはまさにその力になってくれています」と毛塚社長は話してくれた。

 一方でリージョンズに期待することはないかと聞くと、「栃木に特化しているのはすごく良いところですが、うちはいま関東に出ているのでリージョンズも早く関東に進出して欲しいですね。これからは東京や埼玉でも採用をしていくので、その助けになって欲しいです」とのこと。また「リージョンズはさまざまな業界の会社と取引をしているから、成功している企業を多く見ているはずです。自分たちの業界にはないやり方を提案して欲しい。それを自分たちのやり方に掛け合わせれば、また新しい発想が生まれるはずだと思っています」と言葉をいただいた。

 「リージョンズがあったからこの5年で大きくなれた。いなければ全く違う会社になっていた」とまで言ってくれる毛塚社長。明電産業の次の成長のためにこれからも力になれれば、我々にとってそれ以上の幸せはない。

毛塚社長の話に登場した弊社コンサルタント

佐藤 照昭

2009年11月入社。
公認会計士。監査法人にて上場企業の会計監査やM&Aのデューデリジェンス等に従事し3年7か月を過ごした後、縁もゆかりもない北海道へIターン。リージョンズ北海道本社にて管理部門全般を担当。2012年に栃木県に赴任し、コンサルタントとしてこれまで1000名以上の転職希望者との面談実績がある。趣味はお酒と読書。

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