INTERVIEW 07リージョンズ×代表高岡の友人

「人の3倍太く生きる」
高岡はいつも刺激をくれる存在です。
池谷 昌之(いけたに まさゆき)さん
株式会社アフターリクルーティング代表取締役社長。自らを「入社後活躍するための採用・教育を支援する社外人事マネージャー」と定義する。リージョンズ代表の高岡とは(株)リクルート入社時以来の付き合い。
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やりたいことに
蓋をしない生き方 -
実現するではなく、
追求する -
時代に問われる
リージョンズ

やりたいことに蓋をしないのは
時間の有限さを知っているから
宮城県仙台市。東北大学の片平キャンパスにある地域イノベーション研究センターに池谷昌之さんを訪ねた。池谷さんは東北大学の特任教授をしながら、自身の会社である(株)アフターリクルーティングを経営し、いくつもの会社の採用・教育支援や新規事業開発支援等を行っている。弊社代表の高岡とはリクルート時代の同期であり、ふたりが出会ってかれこれ30年になる間柄だ。リクルート入社時はリクルートの新卒採用チーム(当時は人材開発部)に属し、高岡は札幌へ池谷さんは仙台へと配属された。その後ふたりは人事異動に伴い、お互いのクライアントを引き継いだり、組織・メンバーを引き継いだりと地域や立場を越えて関係が続いていく。
「高岡の新人時代の印象は、とにかく行動力があるなと。自分の欲求に蓋をしないというか、やりたいことをすぐやっていましたね」と池谷さんは話す。その姿はその後も変わらなかったようだ。「毎年福岡で事業部のキックオフがありましたが、その時に高岡はせっかく九州まで来たんだからと韓国まで遊びに行くし、勉強家だから山口県・萩の松下村塾へも行くし。とにかく動き回っていて、遊びも、学びも、仕事も全力ですごいなぁと思いました」。

そんな高岡のバイタリティの根っこにある体験や考えに、池谷さんが触れた出来事がある。「先輩と僕らの同期メンバーの結婚式が札幌であって、その時に高岡の家に泊めてもらったんですよね。そこが確か交通事故で亡くした妹さんの部屋で。『妹の分も人の3倍太く生きる』とその時に話していた記憶があります。これまで私が出会ってきた人生が充実している方の共通項は、早くに身近な人を亡くしているか、あるいは自らが死にかけたか、どちらかの経験をしている。つまり彼らは時間が有限だということを分かっているんですよね。だから今を大事に生きているし、やりたいことは全部やるし、やろうと思ったらすぐに行動に移す。これはすごいことだと思います」。
池谷さんが感じる高岡らしさ…

実現するではなく、追求する
池谷さんが感じる高岡らしさ
2008年。高岡は日本初のUIターン転職をメインコンセプトにした人材紹介会社リージョンズを起業する。当時札幌におけるリクナビ営業の責任者だった池谷さんは、独立して頑張ろうとしている高岡を応援する意味も込めて、リクナビの一番大きな原稿サイズである「N5」という商品を値引きして販売。これがリージョンズの屋台骨を支える幹部メンバーの採用につながる。「社内でけっこう顰蹙を買いましてね(笑)。リクルート在籍時の高岡は東日本のリクナビ営業組織のトップ。『値引きはするな』と厳しく言っていたのにお客様の立場になったら値引してもらうのはいかがなものかと…。いいじゃないかと僕は思ったんですけどね(笑)」。こう苦笑いする池谷さんは続けてこうも話してくれた。「昔リクルートに『UターンIターンビーイング』という媒体がありました。当時僕たちの主力商品だったんですよね。それがいつしか廃刊になり。UIターンに特化した人材紹介会社をやると聞いた時は、その魂を引き継ぐのだなと嬉しかったです」。
高岡が起業して作ったリージョンズの企業理念の中に「全社員の物心両面の幸福を追求する」というフレーズがある。ここに池谷さんは高岡らしさを感じたという。「幸福を実現するじゃないんですよ、『追求』なんですよ。だからずっと追い求める。どこまで行っても高みを目指していくんです」。かといって修業僧みたいなわけではない。バカもやるし楽しいこともやるし、時に失敗もする。そんな高岡に人間らしさを感じるという。リクルート時代に組織のトップだった時、高岡は飲みすぎで動けずお客さん向けの販促セミナーに穴をあけた事件があったそう。「顰蹙を買っていましたけど、実に高岡らしいなと思いますね」と優しい目で教えてくれた。池谷さんはそんな高岡を「一回会わせたい大人」として、授業などで大学生に話をしているという。「人の3倍太く生きると決めて、こんなにも人生を楽しんでいる人間がいるんだよ」と大学生に伝えているそうだ。

2019年、仙台のリージョンズ2代目オフィスにて
時代の変化に伴って問われる…

時代の変化に伴って問われる
リージョンズの提供価値
数年前に高岡と一緒にクライアント向けセミナーを実施したり、弊社の仙台支社メンバーに向けて勉強会をしてくれたりと、ずっと付かず離れずで高岡との関係が続く池谷さんに、いまのリージョンズはどんな風に映っているのだろうか?そのことを聞いてみると…。
「リージョンズは地方への転職を支援し、『暮らしたいところで思い切り働く』というコンセプトを提供してきました。同時に地域の中小企業に対しては、首都圏などからの優秀な人材を採用することによって企業成長へとつなげ、それがイコール地域の活性化に貢献することだという考えがあったと思います。しかしコロナが世の中の状況を変えました。例えば札幌に暮らしながら東京の仕事をする。そんな生き方も珍しくなくなってきています。実際首都圏では、勤務地不問採用を始めている企業がたくさんできています」
「また働き方改革で、イオングループはこれからの新規事業を正社員ではなく副業人材で立ち上げると言っていますし、ヤフーも正社員と副業人材の垣根をなくすと言っています。中小企業にとっても正社員採用ではなく、必要な時にスポットで対応してくれる外部の専門家人材を、どれだけ社外に抱えているかが大切になってきます。それにリージョンズはどう対応していくのか…」
こんな本質的な指摘をした上で、「もう既に考えているのかもしれないけど、リージョンズが提供したい価値のステージをさらに一段上げる時期にきているのかもしれませんね」と語ってくれた。と同時に、「逆にリージョンズの時代なのかもしれません。もともとリージョンズは働き方だけでなく、暮らしや生き方にフォーカスして世の中に問うてきました。通勤に時間がかかる首都圏の方には、地方で暮らしてのリモート勤務は大きなメリットですしね。リージョンズが掲げる会社理念『全社員の物心両面の幸福を追求するとともに、人と企業の永続的な成長に貢献する』。これを世の中に提供する会社になっていくんじゃないかな、なっていって欲しいなと思いますね」と温かいメッセージをいただいた。
高岡のことを「昔から終始変わらず、刺激をもらえる存在。素敵な生き方をしているなと思う」と語る池谷さん。リージョンズがどこまでもそのステージを上げていく様子を、これからも見守っていて欲しい。

池谷さんの話に登場した弊社社長

高岡 幸生
1967年生。北海道大学を卒業後、㈱リクルート入社、自社採用と企業への採用コンサルティングに関わる。2008年に「人間、地方で暮らすほうがいいに決まっている!」を旗印に地方転職専門のリージョンズ株式会社を設立、翌年株式会社リージョナルスタイル設立に参加、代表取締役就任。現在25エリアに展開、日本一高品質の人材ビジネス企業ネットワークを作るのが目標。採用に関する講演は2014年以降200回を数える。
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