リージョンズ株式会社

INTERVIEW 08リージョンズ×インターン生

「自ら動く」という働き方は
インターンシップで癖付きました。

高尾 渉(たかお わたる)さん

北海道大学出身。楽天(株)から楽天モバイル(株)に出向し札幌勤務。2018年10月から2019年11月までインターンシップ生として弊社で活躍。

  • 「変わった会社」
    との出会い

  • インターンシップ
    時代

  • 少し悩んだ
    将来の選択

  • 楽天社員としてみる
    古巣

  • 伝えたい
    古巣の魅力

フィンランド留学中に出会った
北海道から来た「変わった」会社

 楽天モバイル(株)で働く高尾渉(たかおわたる)さん。入社1年目ながら、楽天モバイルの利用エリア拡大に向け、インフラの設計から構築・整備までに日々奮闘している。後発組の同社にとって、いかに早く利用エリアを広げるかが事業の成否を分けるため、高尾さんにかかる責任も大きい。そんな彼は北海道大学の学生だった2018年10月から約1年間、インターンシップ生として弊社で働いていた。

 「フィンランドに留学していた時に、日本の企業が就職説明会で来ていると聞いて、興味半分に参加してみたのがリージョンズとの出会いでした」と高尾さん。それがまさか北海道の企業で、しかも社長が自分と同じ北海道大学出身だとは…。「わざわざフィンランドまで来るなんて、変わった会社だな」と思いながらも、そこに不思議な縁を感じたそう。それから数カ月後、帰国した高尾さんのもとに届いたメッセンジャーの連絡。それは社長の高岡からだった。インターンシップ生として働いてみないかという誘いに「まじか!?」と驚きながらも、ちょうど将来どうするべきかを考えていたタイミングでもあり、インターンシップの経験がためになるだろうと、その求めに応えることに。

 しかし本当の驚きはその後にやってくる。インターンシップを始めてまもなくのこと。高尾さんはこう振り返る。「突然高岡さんから電話がきて、『海外出張を組もうと思っているんだけど、高尾君やってみない?』と。まだジョインして数か月。そんな大切なことを入ったばかりの大学生に任せるのかと驚きました」。結局高尾さんはラトビア、フィンランド、スイス、ポーランドと回る10日間の海外出張を組み、2019年3月に高岡と2人で現地をまわることになった。「2人で海外を回ってみて、高岡さんの好奇心の旺盛さにびっくりしました。少しでも時間があれば町へ出て、現地の人と話し、現地の人しかいかないようなお店で食事をして…。こんな大人いるの!?自分もこんな大人になりたい!と思いましたね」。

台湾出身の先輩社員からの支えと
コミュニケーションの多いフロア

 インターンシップ生としての高尾さんのミッションは、日本語が堪能な外国人人材をリクルートするメディアを作り、自社のサービスを周知したりそうした人材との接点を作ったりすること。高岡と一緒にフィンランドで説明会を行った、台湾出身の陳華儀が担当するグローバルチーム。そのメンバーとして働いた。「日本語を話す外国人にはかなりの数会ってきた自信がありますが、華さんほど日本語が堪能な人と会ったのは初めてでした。会社の大切な事業をたった一人で任されているのに、全く軸がブレることなく、常に前向き、全力投球で。僕がやりたいことも何でも応援してくれました」。

 リージョンズで働いて気付いたことは、成果を出すためのコミュニケーションの量がとにかく尋常じゃないことだと高尾さんは言う。「フロアでは、企業ニーズと候補者について、メンバーがお互いに何でも情報交換をしているという印象が残っています。持っている情報を自分一人でとどめるのではなく、みんなで共有してみんなで売上を作る。そんな印象がありました」。

なぜ弊社への入社を選ばなかったのか…

仕事にやりがいをみつけた高尾さん
なぜ弊社への入社を選ばなかったのか

リージョンズで働きながら自分が将来進むべき道について考えていた高尾さん。「高岡さんとの海外出張で気付いたことですが、海外には日本語がめちゃくちゃ堪能で他の能力も持っていて人間性も魅力的な人材がたくさんいて。けど日本で働きたいと思っていても、なかなかそのチャンスに出会えない。その人たちが日本で活躍することの助けになることができればすごくいいことだし、自分にとっても幸せだなと。もしリージョンズに就職すればインターンシップの延長でそれができる。そのタイミングで実際高岡さんからも入社の誘いをいただいて…」。

それなのになぜリージョンズで働くことを選ばなかったのか。話しづらいだろうことをあえて聞いてみると…。「もっと広い世界が見たかった。もっといろんな人に出会いたい、いろんな業界を知りたい、いま日本の経済を回しているビジネスがどういう風に動いているのか、そういうことを広い視野で見たいという想いがインターンシップを通じて湧いてきたんです」。こうしてリージョンズからの期待を感じながらも、高尾さんはより大きなステージを求めて楽天への就職を決めたのである。

2019年6月。楽天から内定をもらい就職することを告げると、高岡は少し寂しそうに「ちょっとハードワークな会社に揉まれるくらいがちょうどいいんじゃない?」という反応だったそう。一方で上司だった陳華儀からは「全面的に応援します!」といつもと変わらぬ明るい言葉。「華さんが僕を応援してくれるスタンスは、終始変わりませんでした」。2019年11月の最終出社日には。「4月からの就職に向って数か月蓄えます。頑張ってきます。ありがとうございます!」と話し、明るくここを後にした。

楽天社員としてみるリージョンズ
彼にもそのDNAは引き継がれていた

 いま働いている楽天から、高尾さんにとって初めてビジネスの世界を体験したリージョンズがどのように見えるのかを聞いてみた。

 「楽天と比べても、リージョンズの人たちの『自分で仕事を作りに行こう』という貪欲さはすごいものがあると感じます。自分たちが売上を作らないと会社が倒れてしまうという認識をみんなが強く持っているからだと思います。その点で楽天は誰かひとりがさぼっても、それで会社が倒れるわけではない。どうしても緩い空気が生まれやすい。」

 「リージョンズは一人ひとりの当事者意識がすごい。ひとつ例をあげると、電話がかかってきた時の出るスピードがとにかく早いです。まわりの反応が早すぎて、自分は在籍中に一度も取れませんでした(笑)」

 また高尾さんが特に熱を帯びて話してくれたのは、こんな記憶だった。「『誰にも幸せにならないような形で売上を作るのだったら、それはなくていい』と本気で考えているのは驚きでした。そういう言葉ってきれいごとっぽいじゃないですか?『何を青いこと言っているんだろう?』と大学生の僕ですら思っていたのですが、それを本気で言っていて。『成長したい企業に対して本当に必要とされている人材を。素晴らしい企業に出会いたい人材に対して最適な企業を。両者をマッチングさせること以外に意味はない。本気で最高のマッチングを作るのが自分たちの仕事だ』という話をしていて。こんなに理念を大切にしている会社があるんだというのは、改めて振り返ってみて強く感じることです」

 こうしたリージョンズでの約1年の経験は、楽天での働き方にも活きているそう。一番は「自分で仕事を作る」ということ。「というのも、別にインターン生として僕がいなくても会社に影響はなかったんです。だから何とか仕事を作ってまわりを巻き込まないと、自分の存在価値がない。そういう環境にずっといたのはストレスでしたが、ないところから強引にでも仕事を作るようになりました。どうもそのことが今も癖づいているようです。リージョンズで働かなければ、そういう癖はなかったと思います」と話してくれた。

退職を伝えた日。先輩社員が流した涙…

退職を伝えた日。先輩社員が流した涙
「ここに来たら絶対人に恵まれる」

 2019年秋。リージョンズを去る時のことを聞いてみた。「僕がリージョンズを辞めたのは11月でした。本当は就職する春までもう数か月働くことができたけど、その頃には気持ちがすでに先に行っていたのか、自分の中では停滞感があったんです。そんな気持ちで働くのも失礼だと思い、華さんに「辞めたいです」と伝えました。その時に普段は飛び切り明るい華さんが、『もっとケアしてあげるべきところがあったかもしれない。もっといろいろしてあげられたのに』と自分のために涙を流してくれた。ただのインターン生をこんなに想ってくれて向き合ってくれて。すごく幸せなことでした」

 リージョンズを就職先に考える人に向けては、「会社の業務内容に関しては、向き不向きはあるかもしれません。けどリージョンズに来たら絶対人に恵まれる。このことは間違いありません。自分が辛い時に話を聞いてくれて、仕事にもまっすぐ、人間的にも信頼ができる。人が魅力の会社です。」とキラキラする目で話してくれた。

 楽天で働く今も、リージョンズのことをいつでもどこかで気にしているという高尾さん。もし将来自分が起業をして社員を採用することがあれば、真っ先にリージョンズに声をかけたいそう。この縁が将来どのように育っていくのか。我々も楽しみである。

高尾さんの話に登場した先輩社員

陳 華儀

2016年11月入社。
台湾・台南出身。国立中興大学卒業後、ユニクロ台湾へ入社。日本で働きたいという想いを持ち続け、26歳の時にリージョンズへ。趣味は軽登山、ヨガ、キャンプ、グルメ、旅行。

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